2015年01月06日

飽きられたって短歌

鍋食って咳込んで寝る寒いよ
これはこれで
冬らしい冬

冷えるような温いような
迷い羽織る
濡れたコートでも上着は上着

涙すら流しかねない
零時前
出し汁のような貴方に会いたい

畦道の真ん真ん中まで逃げてきて
一人歌う
月だけが聴く

急かすように
ショーウインドウ灯消え
もう少しだけ居させてください

気付けば店内に一人鯵のフライの尻尾のような

油断した店員の女の「ちょーだりー」
背中に浴びて
寒空

posted by 淺越岳人 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 啄木ごっこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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